BKライディングスクール(2008.10.9)記念すべきBKライディングスクール初参加の日がやってきました。なんといっても今日は人生初ヒザすりの日になる予定の日なのです。 情報によれば、そうなのです。BKならヒザが擦れることになっているのです。 ツナギを買って1年半。 ピッカピカのスライダーを見てはため息をついていた日々に別れを告げられるのです。 5時半にそわそわと起床し、家族を起こさないようにこそこそと顔を洗い、ご飯を食べ、うんこをします。 荷物は昨日のうちに車に積んであります。 以前FSWにブーツを持たずに行ってしまった失敗を繰り返さないように、チェックリストまで作って完璧なのです。 6時半になりました。出発です。 8時から受付開始、8時半開始なので、7時過ぎてから出発しても、十分間に合うはずなのです。 でも、今日は初ヒザを約束されたスクールに参加するのです。 落ち着いていられないのです。 さて、白糸スピードランドには7時半くらいに着いてしまいました。 パドック(?)には数台の車が停まっています。 片隅にスパーダがずらっと並んでおり、3人くらいの人たちがバイクの整備をしています。 やっぱりまだ早すぎましたね、テントらしきものもないし、スタッフの人たちもまだ全員そろってないんでしょう、と思って、そのまま車を停め、車内で一眠りすることにしました。 8時過ぎに目が覚めました。 周りは幾分にぎやかになったようです。 車も増えています。 バイクが並んでいた方を見ると、相変わらず3人の人たちがバイクをいじっており、あまり状況は変わっていません。 受付も始まってるはずですし、ちょっと様子を見に行きます。 さっきスタッフの一部だと思っていた3人が、どうやら今日のスクールのインストラクターさんたちだったのですね。 鈴木大五郎さん、ロジャー林さん、それからむう企画のデザイナーさん(名前忘れちゃいました)。 運営、指導含めてすべてこの3人で行うようです。 とっても手作り感満載です。 あるのはキャンプ用のテーブルが一つ(受け付け用)、折りたたみ椅子(参加者全員分)、バイク、それだけ。 メガホンも野球の応援で使うみたいなやつ。 シンプルイズベストなのですよね。 どうやら受付は大五郎しぇんしぇー自ら行っているようなので、早速受け付けします。 参加者は18人、これが6人ずつの3グループに分けられます。 リピータの人はAクラス、初参加でもサーキット走行経験のある人はBクラス、 サーキット走行経験もまったくない人はCクラス、といった感じの分け方のようです。 おねぼうぱぱは初参加なのですが、サーキット走行経験あり、ということでBクラスになりました。 最初は大五郎しぇんしぇーの挨拶から始まります。 大五郎しぇんしぇーはなかなかのイケメンです。 話し方は控えめで、誠実そうな感じです。 次に、椅子に座ったまま、大五郎しぇんしぇーの講義です。 すごーく簡単に要約してしまえば、
ということになりますでしょうか。 さて、いよいよ走行です。 最初は外周をスタンディングでスラロームだそうです。 スタンディングの体勢を作り、イン側ステップを踏み込むことでバイクが倒れこみ、ステアリングが切れることを体感するのが目的だそうです。 最初はAクラスの人たちがコースインします。 スタンディングで、クイックな感じでスラロームをしています。 何周かすると、今度はシートに座ってハングオフでスラロームです。 なんとスラロームでヒザをズリズリすってる人がいます。 はぁ~。あんなことできる人もいるんですねぇ。 いよいよBクラスの番です。 スパーダたちはかなりくたびれた様子です。 できるだけ状態のよさそうなものを選びます。 コースインしてギアを2速に固定し、スラロームの開始です。 ステップ加重で倒しこみのきっかけを作り、アクセルのオンオフで直パイのようにスラロームしてみます。 最初はギクシャクしましたが、結構いい感じなんじゃないですか?と思ってたら、林しぇんしぇーから、「ハンドル切らないっ!」と声がかかります。 どうやらスラロームを練習するのが目的でなく、とにかくステップを踏み込んだときのバイクの挙動を体感することが目的だそうです。 気を取り直して再度スタンディングで走り出します。 スロットルを一定に保ち、バイクのリズムに合わせて左右のステップを踏み込んでいきます。 ハンドルを自分で切らないように意識します。 なるほど、ちょっとわかってきましたよ。 ステップを踏み込むだけで、かなりクイックにステアリングが切れるのですね。 しかも、ステップ加重ということもあって、かなり安定しています。 サスペンションの動きもよくわかります。 少し速度を上げた方が安定しますね。 パイロンスラロームのようなわけには行きませんが、スロットル一定でもかなり曲がりこめます。 外周を2周もすると、フトモモがプルプルしてきます。 もうだめですっ!となりかけたところで、今度は着座でスラロームということになりました。 ハングオフで、さっきのステップ加重を意識してやってくださいとのこと。 これはなかなか難しいです。 ハングオフで、しかもイン側ステップを踏み込むと、パタンと倒れてしまいそうです。 ギクシャクよろよろと走っているうちに時間が来てしまいました。 バイクを降りるとすっかりフトモモがパンパンになっています。 今日一日乗り切れるんでしょうか~。 2本目の走行は、ヒザ擦りやってみよー、とのことです。 いよいよこのときが来ましたよ。 いったいどうやって教えてくれるのでしょうか。 3人ずつのグループに分かれます。 おねぼうぱぱのコースは片隅のちっちゃなオーバルです。 ここをひたすらぐるぐる回ります。 今度もギアは2速固定です。 バイクになれるために、最初の何周かは抑え気味に走ります。 感触がつかめたので、いよいよヒザ擦りチャレンジです。 ちっちゃなオーバルですので、体勢はずっとハングオフのまま。 コーナーに向かって、えぃっと突っ込むのですが、なかなかヒザは擦れません。 どうしてもイン側の縁石に乗り上げそうになってしまい、バイクを起こす、ということを繰り返してしまいます。 明らかにスピードが足りないので、バンク角をこれ以上増やせないみたいです。 そういえばさっきから、一緒に走っているほかの2人は何度かしぇんしぇーに停められて、アドバイスをもらっているようなのですが、なぜかおねぼうぱぱは放置プレーのようなのです。 こっちもなんか教えてくれよ~と思いながら、黙々と走ります。 コース幅が結構あるから、少しくらいオーバーランしてもいいや、と思い直し、ブレーキを少しゆるめにして、ちょっと自分的にはオーバースピードかな、と思えるスピードでコーナーに入ってみます。 すると、きっちりバイクに荷重がかかった感じで、安定してコーナーを曲がれました。 しかも、ぜんぜんオーバーランしません。 やっぱり今まで完全に速度不足だったんですね。 速度を上げても回りきれるとわかってしまうと、急に楽に走れるようになってきました。 倒しこみのポイントもどんどん手前に変わってきて、コース幅も目いっぱい使って走れるようになってきました。 なんだか楽しくなってきましたよ、と思っていたら、あるときコーナーでスライダーがゴリッと地面に当たりました。 人生初ヒザの瞬間であります。 感謝感激の瞬間なのです。 何気ない風を装いながらも、心の中では大きな声で叫んでいるのです。 その走行では、その後何度かヒザを擦ることができました。 走行を終わって、次のクラスの人たちが走っている間、ちょびっと傷の入ったスライダーを一人ニヤニヤしながら眺めていました。 次の走行もさっきと同じオーバルでした。 今度は最初からヒザ擦りに行きます。 倒しこみの瞬間にステップを踏み込むことを意識すると、どうやらしっかりヒザが擦れるみたいです。 今度はゴリッではなく、ズリズリズリーとすりっぱなしでコーナーを回れるようになってきました。 とても不思議なのですが、ヒザを擦っていると、安心感があるのですね。 自転車に乗るときに、片足を地面に滑らせながらカーブを曲がっているような感じに近いでしょうか。 しかも、そこからさらにひと寝かしする、なんてことができるのです。 こうなってしまうと、ヒザ擦りが楽しくて仕方がありません。 ナントカを覚えたサルのように、ひたすらヒザを擦りまくります。 その走行はおねぼうぱぱにとって、歓喜の渦の中で終わりを迎えました。 パドックに戻っても一人でニヤニヤしっぱなしだったと思います。 その次の走行は、ショートコースでした。 右に左にと忙しく切り返しながらの走行となり、なかなかヒザも擦れません。 しかも、前の人には少しずつ離され、後ろの人にはあおられる、という状態になってしまい、さっきの喜びも忘れて懸命に走ることになりました。 何度かヒザも擦ったのですが、ヒザを擦ったからといってコーナーを速く走れているわけではないようです。 この後もショートコースとフルコースを何度か走り、いろんなコーナーでヒザをズリズリと擦れるようになりました。 とにかく今日はヒザ擦りが目標でしたから、どんなコーナーでもとにかくヒザをこすり付けて楽しんでいました。 でも、どうやらコーナーを効率よく走ることはできていないみたいです。 ヒザもステップも擦っているのに、スーッとアウト側へはらんでいってしまったり、コーナーを回りこめなかったりしたのです。 それより何より、ヒザを擦らずにコーナリングする人の後をヒザを擦りっぱなしで走っているのにぜんぜん追いつけないという現実もあったのです。 そんなこんなで16時となり、本日の走行はすべて終了しました。 最後に大五郎しぇんしぇーのお話を聞いて解散です。 とにかく今日は、長年の夢であり、今日の目標でもあったヒザ擦りを達成し、とってもとっても満足したのでありました。 ヒザを擦ったことで、次の課題も見えましたしね。 「ヒザを擦ったことない人は無理ヒザでもいいからとにかくヒザを擦れ!話はそれからだ!」というのも、今となってみればなるほど、という感じです。 ヒザ擦りを達成した今、新しい課題は、
になりました。 BKライディングスクールは、個別にいろいろ教えてくれる、って感じではないのですが、とにかく思いっきり走れるので、自分のバイクを傷物にしたくないおねぼうぱぱにとっては、とってもいいスクールだと思っています。 帰るときにはすでに、また来なきゃ、と思っていました。 そうそう、かなりお疲れではありますが、スパーダって結構いいバイクでしたよ。 1速の減速比が大きすぎますけど、かなり走れるバイクです。 ポンコツでいいから練習用に1台ほしくなっちゃいました。 ジャンル別一覧
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